天九は、牌九牌を使ったトリックテイキングゲームである。1枚だけでなく2枚・3枚・4枚の組をまとめて出すことができる。
牌の大小関係は牌九と同じだが、文牌と武牌は別々のスートとして扱われ、両者の間には大小関係が存在しない。3枚以上は文牌と武牌を組み合わせる。可能な組み合わせには「天と九・地と八・人と七・和と五」があり、組み合わせ方には「文2枚と武1枚・文1枚と武2枚・文2枚と武2枚」の3種類がある。
4人で遊ぶ。各人に8枚ずつ配る。親が1トリックめの牌(または牌の組)をリードする。2トリックめ以降は前のトリックの勝者がリードする。フォローは同じ枚数・同じ組み合わせ方・同じスートで、より大きな牌(または牌の組み合わせ)を出すか、リードと同じ枚数の任意の牌を伏せて出す(捨て札)。至尊宝のペアはリードした時には最強だが、フォロー時には最も弱い。最後のトリックに勝った者が勝者となり、次回の親を勤める。ほかの3人は、自分の勝った数(取った牌の数÷4)と4との差が点数となる。プラスなら勝者から受け取り、マイナスなら勝者に支払う。ただし1トリックも取れなかった人は、5点を支払う。
以上のほかに、トリックに勝った時に即座に得られる点数がある。
至尊宝のリードで勝ったら、その場で全員から2点を受け取る
4枚組で勝ったら、その場で全員から4点を受け取る
最後のトリックを丁三・至尊宝・4枚組のいずれかで勝ったら、最後の点数計算が倍額になる。
親は、受け取るときも支払うときも点数が2倍になる。連荘すると、3倍・4倍……と増えていく。
特別なルールとして、最後のトリックが1枚だけのとき、それまで1トリックも勝っていない者は勝つことができないというものがある。